丸の内北口通信(10)
2007年11月9日(金)
13:30〜15:20(5・6校時)
 
 
「働く意義」を考える
「社会で求められる人材」、「働く上での心構え」とは
 
                                             株式会社 開倫塾
                                             代表取締役 社長 林 明夫
(経済同友会、会員 )
1.はじめに−「働く意義」を考える−
(1)何のために働くのか−「よく生きるため」−
@生活できるだけの収入を得るため
A仕事を通して「自己実現」するため
 
Q:「よく生きるため」とは、どのようなことですか。
A:(林明夫:以下省略)「人はみな『よく』生きようとしている」と私は思います。人間はみなそれぞれに、しかもそれぞれなりに「よく」生きようとしています。だれもが、それぞれなりに生き方を選んで「よく」生きようとしていると思います。
*(村井実著「みんなに伝えたい教育問答」東洋館出版社、2007年7月20日刊、7ページ)
何のために働くのか、つまり仕事をするのも「よく生きるため」と私は考えます。
 
Q:「生活できるだけの収入を得るため」とは、どのようなことですか。
A:「よく生きるため」に働くのですから、働いた結果得る収入は、ある程度の金額つまり「生活できるだけの収入」を目指した方がよいと私は考えます。一人で暮らす場合は「生活できるだけの収入」を一人で得なければなりませんが、生活を共にする家族と暮らす場合には、働く人の合計で「生活できるだけの収入」を目指すべきだと私は考えます。
 
Q:「仕事を通して『自己実現』するため」とは、どのようなことですか。
A:自己実現というと、大きな夢や理想といった何か特別なもの、日常生活とはかけ離れたものと思われがちですが、自己実現とは本来生活そのものです。自分の望む人生を、自分の日常生活の中で実現させることが、自己実現だからです。
 日々の生活の中で、日々の仕事の中で、努力して問題を一つ一つクリアしていくことで、人は自己実現していきます。それは自分だけの「人生の成功のキャリア・パス」を作ることです。
 そして、キャリア形成に成功している人は、ほとんどの人がこのことをきちんと理解しています。
(*橘・フクシマ・咲江著「人材革命」祥伝社、2007年8月5日刊、15〜16ページ)
 
2.社会で求められる人材とは−人様のお役に立つ人−
(1)「役に立つ」とは、「問題解決」できること。
(2)「問題解決能力」をもつ人が求められる。
 
Q:社会で求められる人材とは何ですか。
A:人様のお役に立つ人だと私は考えます。
 

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